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日別アーカイブ: 2012年11月22日

味の立体感

2012年11月22日 木曜日  カテゴリー: 英語学習のヒント

今日は授業がなくやや時間を持て余し気味なのでブログをもう一つ。

 

私はどちらかというとグルメなほうで、勤務先が変わったり新しい場所を訪れたりすると美味しいお店を探すことが趣味のようになっています。

 

好物を挙げたらきりがないですが、お酒やコーヒーなどの味にもちょっとうるさいです。

 

それでも私が「おいしいな」と思えるものに共通していることは、ある程度、味に複雑さがあるものが多いです。甘さや苦さ、香り、素材の質感などがうまく調和してバランスが取れている。味の立体感のようなものが感じられるもの。

 

そこで私が「おや」と思ったのが、この「味の立体感」って英語でどうやって表現するのだろうということ。

 

ワインやウイスキーなどもともとフランスやイギリスでうんちくを含めて発展してきているので当然、それを表す言葉はあるはずなんです。

 

最初に頭に浮かんだフレーズが”dimension of taste”でした。よし、これに違いないと思ってyahooで検索してみると、例文はたくさんヒットします。でも、思っていたのとはちょっと違うぞいった感じです。

 

例えば、

 

Add another dimension of taste to any meal with our large variety of authentic Indian hot and zesty pickles.
(いろいろな種類がある本物のインドの辛口ピクルスで、どんな食事にも一味違った味付けをしてください)

 

とか

 

Discover the new dimension of taste with us.
(私たちとともに新たな味の領域を発見しましょう)

 

といった例文が多いのです。どうも”dimension of taste”は「味の立体感」というより「味の領域」しかも「まだ体験していない新しい味の領域」といった文脈で使われることが多いようです。

 

では私がいうところの「味の立体感」は何なんだと、さらに思いついた検索語を入力してenterキーを叩くと、どうもこれでいいみたいです。

 

“mixture of taste (and sth)”

 

例えば、

 

Also, customers are able to experience the same excitement of normal cocktails including layers of colour and a mixture of taste and aromas.
(また、お客様はカラフルで味と香りが絡み合うスタンダードカクテルも同様にお楽しみいただけます)

 

mixtureは「混ぜたもの」といったような意味なので、そのまま素直に考えればよかったわけです。

 

日本語では抽象的な表現でも意味の通じるものが、英語だともっと具体的、直接的な表現になることは多いですね。

 

もちろん”complexity of taste”という表現もウイスキーのテイスティングの評価で使われいました。これも「味の複雑さ」なので、そのままです。

 

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Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
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翻訳の効用

 カテゴリー: Eigojuku英語塾の指導法

昨日は英作文のことに触れましたが、今日は英文和訳(翻訳)について書きます。

 

Eigojuku英語塾では高3生と浪人生を対象とした大学受験コースで英文和訳(翻訳)を取り入れています。

 

その理由は私が翻訳という作業を通じて英語の長文の読み方が非常に深くなったからです。Eigojuku英語塾の指導法は私がこれまでの人生で実際にやってみて効果があったものだけを取り入れています。

 

英語が

 

主語ー動詞ー補語や目的語

 

という語順をとるのに対して

 

日本語は

 

主語ー補語や目的語ー動詞

 

という語順になるなど大まかな枠組みに慣れることも大切ですが、逐語訳に陥りがちな初心者をいかにそこから救い上げて、英文が意味している内容を、そのまま自然な日本語にするとどうなるかというレベルに近づける訓練が英文和訳の授業です。

 

大学受験の長文読解で必要とされる能力は決して低くありません。
「速く」そして「正確に」読める力が必要なのです。

 

「急がば回れ」ということわざがありますね。「正確に」読むためにはじっくり取り組むことが不可欠なのは分かりやすい話ですが、「速く」読むためにもじっくり取り組まなくてはならないのです。

 

なぜか、それは「読む」ということは常に「理解」を伴っているものだからです。

 

どれだけ英文に素早く目を走らせても文章の意味がとれていなければ「読んだ」ことにはなりません。

 

実際、受験生たちは本文の内容を何となくわかった気になって設問に取り組んでいるケースがほとんどです。

 

しかし、確実に得点を取るにはそのレベルではだめなんです。一回、とことんまで英文と格闘して自分の母語と比べて完全に理解する、じっくり時間をかけて言葉を磨き上げるような作業が英文和訳(翻訳)なのです。

 

偉そうなことを書きましたが、私が実際に翻訳して出版されているのは下のレオナルド・ダ・ヴィンチの伝記「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 飛翔する精神の軌跡」という本だけです。しかも非常に分厚い本(700頁以上)なので複数の訳者で担当する章を分担しています。

 

 

大学院時代の恩師に声を掛けていただき翻訳に参加させてもらったのですが、当時、仕事の合間を見つけてコツコツと翻訳したことは非常に勉強になり、その後の英語学習にも大いに役に立ちました。

 

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授業でのライブ感

 カテゴリー: Eigojuku英語塾の指導法

Eigojuku英語塾でのひとつの売りは英作文をちゃんと教えますよ、ということです。

 

それで英作文用の教材は何を使っているかというと、中学生用に関しては塾用教材で適当なものが見つかったのでそれを採用しています。

 

しかし、高校生用に関しては塾のテキスト業者も作っていなければ、市販でも適当なものはまったく見つかりませんでした。

 

これだけ英語教材が溢れているのに、高校生用の英作文教材として通年使えるようなものが皆無だという事実が、いかに英作文が日本の学校教育でないがしろにされているかを物語っているようです。

 

それで、私はどうしたかというと、高校生用の英作文教材はすべて自分でオリジナルプリントを作ることにしました。

 

その作業をようやくおとといくらいから始めたところです。「おい、今作っているのかよ」というつっこみが聞こえてきそうですが、はい、そうです。

 

正直、英作文については問題をその場で作って、その場で採点してもいいなと思っていたので事前の準備にはそれほどこだわっていませんでした。もちろん年間カリキュラムを決める際にどういう単元で作文をするかのテーマは決めていたので、それだけで安心していたのです。

 

ところが、問い合わせがあったときに説明するためのサンプルがあったほうがいい。いくら口頭でこちらができると言ったところで、現物をみないと納得しない人は多いでしょうから。

 

というわけで現在高1~高3の英作文オリジナルプリント鋭意作成中です。

 

で、私がこれに関して思ったことがありまして、それは自分は授業をすることがとても好きなわけですが、その好きな理由にライブ感があります。

 

人によっては綿密な計画通りに授業を進めていく先生もいるでしょうが、私は大筋を決めたらアドリブをきかせて授業を進めるタイプです。

 

なぜか、そのほうが授業が生き生きとするからです。

 

ここでこういう説明したら、次ではこうして、といった具合に計画を立てて時間内に予定したところまで授業を終わらせるというのは重要なことかもしれません。しかし、それでは先生が最初に思っていた以上の授業には絶対になりません。また、逆に生徒達が先生が事前に思っていたよりも理解が足りなかった場合に、その子達に合わせた授業にもなりません。言い方を変えれば、プログラムされた機械のように授業が進んでいくのです。

 

この進化形が現在巷にあふれている衛星を使った授業やDVD授業です。

 

これって生身の人間がやる必要ないですよね。

 

私は知識というのは生き物のようなものだと思っています。生き物と同じように偶然の連続で育っていくのです。授業というのは先生と生徒という生き物同士が触れ合う場で、そこには常に予測不能な状況が介在しているはずです。

 

私が説明したことに対して生徒は私が期待した通りの理解を示すとは限りません。むしろこちらが期待していたこととは少しずれた理解をすることのほうが多いかもしれません。しかし、その子なりの理解の仕方をすればいいのです。そのズレが大きすぎて問題ならば修正するし、そうでなければ自然に任せて構わないと思います。

 

とにかく、予定したことが予定通りに実行されて予定した通り生徒に知識として吸収されるなどということはあり得ません。常にこちらの事前の想定とはずれたとこに生徒の理解はあって、それが授業中常に進行している。そのズレを常にこちらが把握しているということ。それがライブ感です。

 

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塾長プロフィール
クリニック開業支援

阿部 毅
1972年生まれ。英検1級TOEIC985点(自己ベスト) TOEIC SWスコア S180点 W200点。早稲田大学文学部卒、東京藝術大学大学院にて博士号取得。 予備校や学習塾での英語講師やギャラリーでの国際業務を経験。その他、大手企業の英語研修の教材作成などの仕事にも携わる。

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