手ごろに入手できる英文法書の中では最も詳しい
今日は日本語で書かれた正統派の英文法書のご紹介。
文法問題が苦手という意識がある方、英文のなんでここはこうなるの?という疑問がいつまでも消えない方はやはり文法の知識が不足しているのです。
それを克服するにはどうすればいいかというと、勉強するしかないのです。よく聞き流すだけで英語が身に付くとかいう広告を目にしますが、私から言わせれば「ありえませんから、そんなこと!」といったところです。あの手の教材で実力がついた人は、それ以外にも必ず勉強しています。
で、文法の知識不足を補う勉強法ですが、おススメは「問題を解く」→「間違った箇所の文法の解説を読む」の繰り返しです。本当にこの繰り返し以外にありえません。
「問題集の解説を読んでも良くわからない」という声をよく聞きます。限られた紙幅での簡略化された解説は、時に不親切と思えるものがあります。そんな解説を読んでも理解できないのはその人のせいではありません。無理もないことなのです。
そんなときに役に立つのが文法書です。本書は文法書の中では定番の1冊ですが、おススメの理由は必要な項目はたいてい網羅していること。文法書というのは必要な個所を素早く探せて、その場所に知りたいことが詳しく書かれているという百科事典的な使い方ができるのがベストです。そういう意味で手頃でバランスの良い1冊です。
綿貫陽、宮川幸久、須貝猛敏、高松尚弘著「ロイヤル英文法」旺文社、2000年