英文法の素朴な疑問に論理的に答えてくれる良書
今日ご紹介する本はジャンルでいうと何本というのかな、とちょっと考えてしまうのですが、文法に関する疑問点を詳しく解説した本です。
バリバリの大学教授2人の共著なので内容的には深いですが、あくまで一般の読者を対象に書かれているので読み易いです。
シリーズで何冊がでていますが、今日ご紹介する本は「単数か複数か」というサブタイトルがついています。英語というのは日本語と比べると名詞の数を非常に気にする言語です。
例えば、日本語で「私の友達はAKBが好きです。」というときに、この文中の「友達」はひとりなのか複数なのか分かりません。このままの形で、どちらの意味でも使えるのです。しかし英語ではmy friend なのかmy friendsなのかを常にを単語の形で示さなければいけません。
英作文をするときに、ここは単数にすべきか複数にすべきかで悩んだ経験のある人は多いはずです。そういう可算名詞の使い方について、「なるほど」と頷ける解説が随所に見つかることでしょう。タイトル通り「謎解き」のように疑問が解消していくのは、読んでいて爽快です。
久野暲、高見健一著「謎解きの英文法 単数か複数か」くろしお出版、2009年