はじめに
英語学習を進めるうえで避けて通れないのが「5文型」の理解です。文型は英語の骨組みであり、正確な読解や英作文の基礎となります。本記事では、英語の5文型(SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC)について、初心者から中級者までを対象に分かりやすく解説し、実践的な例文やコツも紹介します。
5文型の基本とその役割
英語の文型は以下の5つに分類されます。
- 第1文型(SV): 主語+動詞
- 第2文型(SVC): 主語+動詞+補語
- 第3文型(SVO): 主語+動詞+目的語
- 第4文型(SVOO): 主語+動詞+間接目的語+直接目的語
- 第5文型(SVOC): 主語+動詞+目的語+補語
それぞれの要素の英語表記は、S(Subject: 主語)、V(Verb: 動詞)、O(Object: 目的語)、C(Complement: 補語)です。
Modifier(M)とは?
文型の解説で見落とされがちなのが「M(modifier: 修飾語)」の存在です。Mは文の主要素ではありませんが、意味を豊かにする脇役です。例えば、場所や方法、時を表す語句(副詞や前置詞句)がMに該当します。
例文: He is studying in his room quietly.
- S: He
- V: is studying
- M: in his room, quietly
Mが文型の判別を難しくすることもあるため、正確に見分けることが重要です。
各文型の特徴と見分け方
第1文型(SV)
主語と動詞だけで文が成立します。
- 例文: She smiled.(彼女は微笑んだ)
- 例文: I go to school every day.(私は毎日学校に行く)
- 「to school」や「every day」はMです。
ポイント:
- M(修飾語)は取り除いても文が成立する。
- Mが文末や文中にあっても、SとVだけで文型を判断。
第2文型(SVC)
主語と補語がイコールの関係になります。
- 例文: I was a manager at the former company.(私は以前の会社でマネージャーだった)
- 例文: She feels very tired these days.(彼女は近頃とても疲れている)
ポイント:
- S=Cの関係が成り立つ。
- be動詞以外にも「become」「seem」なども第2文型を作る。
第3文型(SVO)
動詞の後に目的語が必要な文型です。
- 例文: I made this cake for my boyfriend.(私はボーイフレンドのためにこのケーキを作った)
- 例文: She used to visit lots of temples in Kyoto.(彼女は京都で多くのお寺を訪れた)
ポイント:
- S=Oの関係にはならない。
- 目的語は「何を」「誰を」に該当。
第4文型(SVOO)
目的語が2つ(間接目的語と直接目的語)入る文型です。
- 例文: I gave John this book for his exam.(私は試験対策用にジョンにこの本をあげた)
- 例文: My brother will show you how to cook the dish.(私の弟はあなたにその料理の作り方を教える)
ポイント:
- 最初のOは「誰に」(間接目的語)、次のOは「何を」(直接目的語)。
- 日本語訳の助詞「に」「を」に注目すると判別しやすい。
第5文型(SVOC)
目的語と補語がイコールの関係になる文型です。
- 例文: I painted this wall black all by myself.(私は自分一人でこの壁を黒く塗った)
- 例文: She saw you walking down the street.(彼女はあなたが通りを歩いているのを見た)
- 例文: My brother will ask you to help him with his homework.(私の弟はあなたに宿題を手伝うよう頼むでしょう)
ポイント:
- O=Cの関係、またはOが意味上の主語、Cが意味上の述語になる。
- Cには形容詞、分詞、不定詞などが来る。
Modifier(M)の重要性
M(修飾語)は文型の主要素ではありませんが、意味を補足し、文を豊かにします。Mを正しく見分けられないと、文型の判別が難しくなります。
Mの見分け方:
- 前置詞+名詞のまとまりはM。
- 副詞や副詞句もM。
- 文末や文頭にある「yesterday」「every day」「in the backyard」などもM。
5文型を理解するメリット
- 複雑な長文も骨格が見えるようになる。
- 英文読解や英作文がスムーズに。
- 英語の語順や構造が直感的に分かる。
- 英検やTOEIC、受験英語にも直結。
まとめと学習のコツ
- まずは短い文から文型を判別する練習をしましょう。
- 修飾語(M)は取り除いて、S, V, O, Cの骨格を意識。
- 第2文型と第3文型、第4文型と第5文型の違いを意識。
- 実際の英文をたくさん読んで、文型ごとに分解する練習を繰り返しましょう。
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外部リンク例: 英語の基本5文型を徹底おさらい!特徴と見分け方をわかりやすく解説
最後に
5文型の理解は英語力アップの近道です。文型を意識することで、英文の読み書きが格段に楽になります。繰り返し練習し、英文の骨格となる文型の知識をしっかり身につけましょう!


