名詞の複数形の発音が「ス」か「ズ」で迷う人のために
こんにちは
中高生が間違え易いポイントの10回目です。
今日は名詞の複数形の作り方を整理します。
非常に基本的なことで中1で習うのですが、これが意外と複雑で高校生や大人でも正確に覚えている人のほうが稀かもしれません。
それでは、さっそく始めます。
ポイントは語尾が「無声音」か「有声音」か
まず、名詞の複数形は「規則変化」と「不規則変化」がありますが、今日取り上げるのは規則変化のほうだけです。
規則変化は語尾に-sがつくのが基本ですね。
book→books
bag→bags
一見簡単そうですが、ここで既に注意点が一か所あります。
上記の-sは発音が違います。
books の-sは「ス」と濁りませんが、bags の-sは「ズ」と濁るのです。
区別のポイントは単語の最後の「音」が「無声音」か「有声音」かになります。
無声音は声帯が震えずに音が作られますが、有声音が声帯が震えて少し太い音がでます。
語尾が-esとなる場合
次に、語尾が -s ではなく -es となる例。
bus→buses
lens→lenses
dish→dishes
watch→watches
box→boxes
などです。
ここでのポイントもやはり「音」です。
語尾の -s と同じ音や似た音が単語の最後にくると、-es[発音 -iz]となるのです。
これは語尾の「ス」「ズ」「シュ」「ジュ」「チュ」などの音と複数形語尾の-sの音が混ざってしまわないように母音を挟んで有声音の「ズ」にすることで、その単語が複数形であることを際立たせているのだと考えられます。
yをiに変えて-esをつける場合
そして、最後のポイントに移ります。
city→cities
library→libraries
これは「子音字+y」で終わる名詞は y を i に変えて-esをつけるというルールです。この規則で注意すべきポイントは「母音+y」にこの規則は適用されないという点です。
boy→boys
toy→toys
どうしても語尾の -y に注意がいってしまうと、その部分だけをみて y を i に変えている人がいます。要注意です。
以上、簡単ではありますが名詞の複数形の作り方でした。