中高校生が間違え易いポイント

高校生が間違え易いポイント⑪

2013年8月11日

こんにちは

 

むちゃくちゃに暑い日が続いてますね。
ブログもしばらく更新が途絶えていました。

 

今日は日本語と英語のギャップを利用したひっかけ問題について。
単語レベル的には高校生ですね。

 

英語をまだ十分に修得していない段階では、英文を考えるときに日本語を参照しながら解釈していくのは自然だと思います。本来なら英語は英語のまま理解するというのがいいのですが、中学生から英語の勉強を本格的に始める多くの日本人にとっては限界のある勉強法です。

 

特に英語の文法問題の定番である(   )の空欄を埋めていく形式の問題は、文全体の意味を日本語で把握してから解答に取り掛かる人がほとんどでしょう。出題者も当然、そういうことが分かって問題を作っていくのです。

 

たとえば、

 

All the participants in the meeting (              ) the issue.

 

1. discussed about
2. discussed on
3. discussed
4. discussed for

 

といった問題があったとします。
前半が主部で「その会議のすべての参加者は」となり後半が「その問題」となっています。
選択肢はすべて同じ動詞discuss「議論する」が使われているので、文全体の意味は「その会議のすべての参加者はその問題について議論した」となることが分かります。

 

この問題の正解は(3)なのですが、(1)や(2)を選ぶ人が多くいます。

 

なぜか?理由は明白なのです。
それは日本語で「議論する」という言葉を使う場合に「~について議論する」という言い方がもっとも自然だからです。すると、議論の前についている「~について」はabout(またはon)だなと考えたくなるのです。

 

「~について」=about という認識をもっている受験生は多く、それ自体間違っていないのですが、ここではaboutは不要です。理由はdiscussという動詞の語法によります。discussは他動詞のため前置詞をとらず直接に目的語をとるからです。

 

ここに見られるものは、言わば日本語と英語の間にあるギャップです。
日本語として自然な表現「~について議論する」から英語の"discuss"を考えると罠にはまってしまうのです。

 

似たような例は他にもあるので代表的なものを取り上げると、

 

「~と結婚する」

 

「結婚する」の英語はmarry ですが、日本語では「~と結婚する」と結婚相手を示す言い方が自然なので、「~と」=withだなという類推が自然と働いてしまいます。

 

すると、以下のような問題でミスが起こります。

 

Susan (       ) Rick and moved to his town.

 

1. married with
2. married to
3. married
4. married for

 

これも正解は(3)なのですが、(1)を選ぶ人が多くいます。
marry はやはり他動詞なので前置詞は必要ありません。
文の意味は「スーザンはリックと結婚して彼の町へ引っ越した」

 

あと定番の問題としては、

 

「~に似ている」

 

「似ている」はresembleですが、「~に」と似ている相手を示す言い方が日本語として普通です。すると「~に」=toという類推が働きます。

 

She (     ) her sister and they are sometimes unrecognizable.

 

1. resembles to
2. resembles with
3. resembles
4. resembles for

 

この問題も(1)を選ぶ人が非常に多いのですが、正解は(3)です。
resemble も他動詞なのです。
文の意味は「彼女は姉に似ているので、彼女達はときどき見分けがつかない」となります。

 

この手の問題の対策ポイントは二つです。
1.日本語にごまかされないということ
2.そして英語の動詞の語法をしっかり覚えるということです。

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