「過ぎたるは及ばざるが如し」などのことわざを英語にすると?
こんばんは。
英作文の教材を作っていて頭を抱えるのは、それを英語でどういうかよりも、完成した英作文の中にどういった内容の文法事項を盛り込むかです。
これ、すいすい行くときと、すごくアイデアが出てこないときとに分かれます。
それで、ちょっと頭が疲れるとネットサーフィンなどをしてしまうのは私の悪いクセなのですが、何の気なしに、今、英辞郎で「過ぎたるは及ばざるが如し」を引いたら、
実際に、「過ぎたるは及ばざるが如し」を検索した例
The last drop makes the cup run over.
とでてきました。
なるほど、「入れすぎちゃってこぼれてしまったら意味ないでしょ」という発想ですね。
上記の文を直訳すると、「最後の一滴をいれたらカップがあふれ出すよ」という意味になります。
次に、文法解説です。
文法解説
上記の文の構造です
原文 | 文中での役割 | 意味 |
The last drop | 主語 | 最後の一滴 |
makes | 動詞 | ~にする(この文では第五文型をつくる使役動詞) |
the cup | 目的語 | カップ |
run over | 補語 | 溢れだす |
文全体としては第五文型です。
動詞のmakesが使役動詞なので、それをきちんと押さえれば簡単な英文だと思います。
他のことわざはどうか
ここで、すぐに思い出した別のことわざが「覆水盆にかえらず」です。
こちらは、
It is no use crying over spilled milk.
ですね。
「こぼしたミルクのことで泣いたって無駄だよ」とこちらはかなり日本語のことわざに近いかなと思います。高校生のテキストでも良く見る文ですよね。
It is no use ~ingが「~しても無駄」という意味の慣用表現になっています。
どちらも液体がこぼれてしまう部分が共通しているところが面白いな~と思いつつ、特に英作文の教材作りのアイデアには役に立ちませんでした(涙)。
作業に戻ります。
ChatGPTでは別の結果が…(追記)
上記の文を書いたのが、2013年3月ですが、ここからは、現在2024年11月に書き足しています。
加筆している理由はChatGPTでの解答が気になったからです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」をChatGPTに聞いた結果
以下の二文が解答としてでてきました。
- "Too much is as bad as too little"
- "Excess is as bad as deficiency"
なるほど。先に挙げたものとは発想が違うのですが、意味的には「過ぎたるは及ばざるが如し」になっています。
どちらの文も、as~as~という「同等比較」と呼ばれるものが使われています。
A is as 原級 as B
「AはBと同様に~だ」
の意味になります。
つまり、上記の二文を直訳すると、
「やりすぎも足りなさすぎも、どちらも良くない」
となります。