私の好きなキャラクターにdocomoの携帯に出てくる「ひつじのしつじくん」というのがいます。
イラストレーターの吉井宏さんが作ったものだということを最近知りました。
吉井さんのホームページを見ましたが、「ひつじのしつじくん」は吉井さんの作品のなかでも出色のできばえではないかと思います。
私はもともと美術が専門なので、そういうのにはうるさいのです。
で、その「ひつじのしつじくん」ですがなんとtwitterのアカウントをもっています。
私も時々のぞいているのですが、あるときこんなつぶやきがありました。
「よく、しつじのひつじくんと間違われます。sheep conciergeと覚えてください」
一字一句この通りだったか定かでないですが、大筋こんなつぶやきがあったのです。
無理もありません。
「ひつじのしつじくん」も「しつじのひつじくん」も大差ないような気がします。
しかし、ここで私が「おや」と思ったのは英語にすると順番を間違えようがないという事実でした。なぜか、音が似てないからです。
実はこれ、英語学習の問題点と深く関わっています。
日本語で「早い」と「速い」は音としては同じですが、意味、用法が異なります。
これを英語にすると「早い」はearlyですが、「速い」はfastで、まったく違う音で表記されます。
これも実は中学生あたりに顕著な間違いですが,「私は今朝はやく起きた」みたいな文を英作文させると、
I got up fast this morning.
なんてのを平気で書いてきます。
さらにfastと音がかなり似ているfirstを使って
I got up first this morning.
なんて解答もざらです。
でも、これは無理もないのです。
言語習得のうえで音が似ているということは、それほどやっかいなものなのです。
それが日本語と英語を常に行き来しながら考えなければならない初級者にとってはなおさらなのです。
我々大人でさえ、「ひつじのしつじくん」と「しつじのひつじくん」を間違えてしまうのと同じことなんです。