アポストロフィー s は文脈によって何を意味するかを見分ける
こんばんは
今日はアポストロフィs(-'s)について簡潔にまとめます。
実は文脈によって、-'sが意味しているものは変わります。
「所有格」または「所有代名詞」を表す場合
まず、アポストロフィー sは固有名詞や普通名詞について所有格を表す場合がありますね。
例えば
「ミノルの~」と言いたければ、
Minoru's~
「私の兄の~」と言いたければ、
My brother's~
と言えばいいのです。
あるいは、このままの形で所有代名詞として「ミノルのもの」「私の兄のもの」となるときがあります。mine や yours の仲間ということです。
これについては特に難しいところはありません。
短縮形として使われるアポストロフィーsは要注意!
問題は短縮形として使われているアポストロフィsです。
He's~
と言えば
He is~
He has~
のどちらかの短縮形であると考えられます。
どちらであるかは文脈から判断できる場合がほとんどです。
He's tired.
となっていれば、He is ですね。
He's been tired throughout the week.
となっていれば、He has で現在完了だと分かります。
"is"や"has"以外にも"us"の短縮形もあり得る
それでは、
Let's~
と言えばどうでしょう。これは中学生で英語を習い始めてすぐに出てくる表現なのですが、この-'sが何かを即答できる中高生は驚くほど少ないです。
これは is でも has でもなく、us なのです。
Let us +「動詞の原形」で使役動詞の用法ですね。
ちなみに、us がこうした短縮形で使われるのは基本的にこの let's の場合のみです。
時に"does"を意味することがある
さらに、
How's that sound?
となっていたらどうでしょうか?
これは、is でも has でもありません。もちろん、us でもありません。
疑問文の基本的な作り方が分かっている人なら、is でも has でもないことは少し考えればわかることです。
この場合は、doesの短縮形となります。
does は疑問詞とともに短縮形で用いられるのです。
That sounds great.
と言えば、「それいいね」という表現ですが、上記の How's that sound? は「これどうかな?」と相手の意見を聞いているのです。
些細なことに思えますが、こうした細かい知識の積み重ねが正確な英文理解へと繋がっていくものです。