間接疑問文の語順に注意
今日も中高生が間違え易いポイントを合わせて書きます。
内容的にも疑問文の語順に関することで、今日は間接疑問文を取り上げます。
間接疑問文とは主に疑問詞が導く節が主節の動詞の目的語にくる疑問文です。
こう書くと難しいですね。
具体的に見ていきます。
When will he come back?
というのは普通の疑問文ですよね。だから助動詞のwillと主語のheが反転しています。
しかし、
I don't know when he will come back.
と書くと間接疑問文になります。
文全体としては疑問文ではありません。文の最後にクエスチョンマークもありません。しかし疑問詞が文の間にきちんと使われていて「彼がいつ戻るのか私は知りません」という文になっています。
文全体の構造を見てみるとIが主語、don't knowが動詞、when~backが目的語とSVOの第3文型になっています。間接疑問文というのは、このように疑問詞が導く節が文の要素として間に入り込むのですが、語順に注目してください。
heとwillの位置が反転していません。
ここがポイントなんです。
普通の疑問文ではdoやdoesやwillやcanやbe動詞が主語の前に来るのですが、間接疑問ではそれが起こらないのです。
それではここで、この間接疑問文全体を疑問文に変えてみます。「彼がいつも戻ってくるか知っていますか」を英語にすると。
まず、疑問文を作るときはそれがyes/noで答えられるか考えるんでしたね。
この文は?
答えられます。「はい、知ってますよ」「いいえ、知りません」という応答が可能です。
つまり、文頭に疑問詞は来ないんです。
正解は、
Do you know when he will come back?
です。
それでは「彼はいつ帰ってくると思いますか」はどうでしょう。
これはyes/noでは無理なんです。「はい、思います」「いいえ、思いません」では答えになりません。
だから、文頭には疑問詞が来るんです。
When do you think he will come back?
が正解です。
英作文をさせると下のパターンでミスが多いです。
なぜか、語順がより複雑になるからです。
それでも、基本通りですよ。
ここに書いたように、基本通りでいいんです。
2025/4/28
高校生が間違え易いポイント⑪【日本語的発想を利用した英語のひっかけ】
高校生レベルのよくあるひっかけ問題 こんにちは むちゃくちゃに暑い日が続いてますね。 ブログもしばらく更新が途絶えていました。 今日は日本語と英語のギャップを利用したひっかけ問題について。 単語レベル的には高校生ですね。 英語をまだ十分に修得していない段階では、英文を考えるときに日本語を参照しながら解釈していくのは自然だと思います。本来なら英語は英語のまま理解するというのがいいのですが、中学生から英語の勉強を本格的に始める多くの日本人にとっては限界のある勉強法です ...
ReadMore
2025/4/28
中高生が間違え易いポイント⑩【名詞の複数形の-sの発音は「ス」か「ズ」か】
名詞の複数形の発音が「ス」か「ズ」で迷う人のために こんにちは 中高生が間違え易いポイントの10回目です。 今日は名詞の複数形の作り方を整理します。 非常に基本的なことで中1で習うのですが、これが意外と複雑で高校生や大人でも正確に覚えている人のほうが稀かもしれません。 それでは、さっそく始めます。 ポイントは語尾が「無声音」か「有声音」か まず、名詞の複数形は「規則変化」と「不規則変化」がありますが、今日取り上げるのは規則変化のほうだけ ...
ReadMore
2025/4/28
高校生が間違え易いポイント⑨【疑問詞の強調構文】
強調されているものが「疑問詞」の場合の「語順」に注意! こんにちは、久しぶりに間違え易いポイントです。 今日取り上げるのは、疑問詞の強調構文です。 去年の12月に強調構文の基本について書きましたが、今日はその応用編で疑問詞を強調する場合。よって中学生は対象にならないので、「高校生の間違え易いポイント」としてまとめます。 以下に、分かり易くするため段階的に説明します。 1. まずは、普通に疑問文を作る まず、普通に疑問文を作ってみます。 ...
ReadMore
2025/5/12
中学生が間違え易いポイント⑨【動詞でも名詞でも使える単語】
中学生が意識していない英文法 こんにちは。 しばらく中高生が間違えやすいポイントとして、中学生と高校生をまとめて書いていました。今回は、久しぶりに中学生限定で間違えやすいポイントです。 昨日の雪はすごかったですね。 新成人の方たちはあいにくの成人式でした。 動詞でも名詞でも使える単語に注意 さて、ここで雪に関する英語の表現について一言。 「昨日は雪がたくさん降った」という文章が中学生が使う問題集などによくでます。例えば、書き換え問題など ...
ReadMore
2025/4/28
中高生が間違えやすいポイント⑧【時制:過去完了】
誰もが一度は間違える「過去完了形」の使い方 今日のポイントは過去完了です。 前回の強調構文も今回の過去完了も中学生では習わない人のほうが多いかもしれません。 従って、主に対象は高校生となります。 実際に教えていて英語の時制の理解で生徒たちが一番苦労しているのが、この過去完了です。図などを使って丁寧に説明をすれば、一応、その場では理解できるようなのですが、しっかり身に付くまでにはかなり時間がかかる場合が多いです。 過去完了形は「過去のある時点」に視点が ...
ReadMore