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英語の否定の接頭辞のルールについて

2013年1月25日

一見、不規則な英語の接頭辞にはルールがあります

こんにちは

 

今日は否定の接頭辞について簡単に解説をします。

 

否定の意味を表す接頭辞はいくつかあります。

 

un-

まず、一番一般的なのが、

 

un-

 

でしょう。

 

important ⇔ unimportant(重要な)⇔(重要でない)
lucky ⇔ unlucky(幸運な)⇔(運のない)
limited ⇔ unlimited(限られた)⇔(無限の)

 

など無数にあげることができます。

 

in-

次に良く見かけるのが、

 

in-

 

でしょう。

 

active ⇔ inactive(活発な)⇔(不活発な)
competent ⇔ incompetent(有能な)⇔(無能な)
decisive ⇔ indecisive(決定的な)⇔(決定的ではない)

 

などいろいろと挙げることができます。

 

実はヴァリエーションが豊富

しかし、この否定の接頭辞の in- は、次にくる単語の頭文字によっていろいろと変化します。

 

例えば

 

legal ⇔ illegal(法的な)⇔(違法の)
literate ⇔ illiterate(読み書きができる)⇔(読み書きのできない)
logical ⇔ illogical(論理的な)⇔(非論理的な)

 

regular ⇔ irregular(規則的な)⇔(非規則的な)
rational ⇔ irrational(理性的な)⇔(非理性的な)
relevant ⇔ irrelevant(関連性のある)⇔(関連性のない)

 

balance ⇔ imbalance(均衡)⇔(不均衡)
mortal ⇔ immortal(死ぬ運命にある)⇔(不死の)
palpable ⇔ impalpable(触知できる)⇔(触知できない)

 

などが挙げられます。

 

 

整理すると、l で始まる単語は in- の代わりに il- が使われます。
また、r で始まる単語は in- の代わりに ir- が使われます。
そして、b, m, p で始まる単語は in- の代わりに im- が使われているのです。

 

発音上の理由がバリエーションを生んでいる

この変化はすべて発音上の問題で起こります。

 

l と r に関しては同じ音が繋がるので分かりやすいと思いますが、問題は、b, m, p の場合です。なぜこの3文字の場合は in- ではなく im- なのか。

 

これは実に明快な理由があるのです。それが、この否定の接頭辞の解説のポイントとなります。

 

英語の n の発音は舌を硬口蓋に付け空気をせき止めて鼻から音を出す鼻音です。実際にやってみれば分かりますが、n の発音では上下の唇は開いているのが普通です。それでは m の音はどうやって出すかといえば上下の唇を結んで空気をせき止め鼻から音を出す鼻音なのです。

 

ここでのポイントは n は上下の唇が触れていないが、m は上下の唇が触れて閉じた状態であるということです。

 

それでは、b と p はどうでしょうか。これらの音は唇を閉じた状態から一気に空気を破裂させる破裂音です。b と p の違いは b が有声音、p が無声音というだけです。大事なポイントは b も p も唇を閉じた状態から発せられるということです。

 

つまり、b, m, p の前で in- が im- に変わる理由は、隣り合う音の発音をし易くするために他ならないということです。

 

この法則を覚えるために、いかにも受験勉強のように b, m, p で始まる単語は im- になると頭の中だけで覚えようとするのは賢くありません。これは実際に何度も声に出して発音して、体で覚えるほうが自然なのです。b, m, p の音を出すときの口や舌の動きに注意を払ってください。

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