英英辞典を使うことの英語学習上のメリット
こんばんは
みなさんは英英辞典は使われていますか?
以前、このブログでも二冊の英英辞典を紹介したことがあります。
今日は具体例としてどんな効用があるかを見てみましょう。
英英辞典の効果の具体例
よく以下のような例文を見ませんか。
I went to the movies yesterday.
「昨日、私は映画に行った」
ここで、the moviesとなっているのに疑問をもったことはありませんか。
the はなければいけないの? moviesって複数形じゃないといけないの?
I went to a movie yesterday.
でいいのでは?
といった疑問です。
実際に英英辞典を引いてみる
ここで私の使っている英英辞典(ロングマン現代アメリカ英語辞典)でmovieを引いてみます。
定義1と2の一部を引用しますが、注目は定義の2です。
定義1 | 1[c] a story that is told using moving pictures on film and sound |
定義2 | 2 the movies a)the place where you go to watch a movie |
定義1は「フィルム上の動く絵と音を使った物語」という映画の定義です。
定義2a)が問題のthe moviesの正体になります。「映画を見に行く場所」=映画館なのです。
映画館というのは通常、映画が一本だけではなく数本、そして繰り返し上映されている場所なのでこの言い方が定着したのでしょう。
しかし、注目したいのはこうした一般的だけれどもやや特殊な用法を「小見出し」で、しかも太字で掲載している点です。
英和辞典にも同様の記述はあるが、ポイントは「見やすさ」
英和辞典もよくみれば、この定義が載ってはいます。
例えば、ジーニアス英和大辞典ではmovie の定義の2に
定義2 | 2[しばしば the ~s] 映画館〈《英》cinema, pictures〉. |
となっていますが、分かりやすさの点、情報として適切さでは英英辞典の記述が遥かに優れていると思います。
以上、よくある素朴な疑問を例にして英英辞典の効用について触れてみました。
決して英和辞典を使うことが悪いと言っているわけではありません。ジーニアスも優れた辞書です。ただ英英辞典を使うメリットをアピールしておきたいだけです。
参考にしていただければ幸いです。