今回は高校生が間違え易いポイントについて書きます。
中学生と比べると高校生はずっと広範囲で複雑な文法と格闘しなければいけません。
しかし基本は本当に変わらない。
押さえるべきポイントと基本となる考え方は中学生も高校生も大学生や大人でも同じです。
それを踏まえた上で特に高校生にありがちなミスを今日は関係詞で見ていきます。
1.This is the place ( ) I was born.
2.This is the place ( ) I like very much.
という二つの問題があって、選択肢が
1. where 2. when 3. which 4. what
だったとしましょう。
関係詞を習ったばかりの多くの人がまず先行詞に注目します。
先行詞が人、モノ、動物、時、場所、理由のどれなのかを見極めたうえで正解の関係詞を選ぼうとするのです。
この考え方自体なにも間違っていません。正しいです。
但し、この方法で100パーセント答えが導けると考えているのであれば、それは間違いです。
上の問題の答えは1がwhereですが、2はwhichです。
先行詞だけ見て答える人は両方ともwhereを選んでしまいます。
何故か。
ズバリ、関係詞のポイントは先行詞だけでなく関係詞の「右側」の構造にあります。
関係詞はもともと二つの文であったものを一つの文にしたものです。
1の文は、
This is the place.
I was born there.
2の文は、
This is the place.
I like it very much.
で表すことができます。
ここで注目は各分の「右側」に相当する部分で1がthere「そこで」という副詞、2はit「それ」という代名詞が使われていることです。
鋭い人はここで分かると思いますが、whereは関係副詞、whichは関係代名詞です。
つまり構造的に副詞が入るところには関係詞でも副詞が入り、代名詞が必要なところには関係詞も代名詞が入るというだけなのです。
それでは、thereはwhereに、itはwhichに姿を変えたのはいいのですが、どうして位置までずれるのでしょうか。
それは教室で解説します。実に単純な理由からです。