注意すべき前置詞の受験問題
こんばんは。
最近大学受験の問題教えていて、こういうのって紛らわしいな~というのがあったので、それをいくつか。
例えば、前置詞問題というのは日本人にとって紛らわしいのが多いのですが、特に動詞で意味が似ているのに一緒に使われる前置詞が違うものは要注意。
「支払う」payとspend
pay と spend はどちらも「お金を使う」という意味で使えますが、
pay お金 for 買ったもの
spend お金 on 買ったもの
という異なる前置詞が使われます。
大学受験の問題は意地悪なので、大体、前置詞の部分が虫食いで( )になっていて4択の選択肢には、for と on の両方があったりします。
例えば、
At the store, she paid 50 dollars ( ) the new shoes.
1. on 2. with 3. in 4. for
とか
Most people spent huge money ( ) health and education.
1. for 2. by 3. on 4. at
みたいな感じです。
「病気が治る・回復する」recoverとcure
他にも
recover と cure は動詞でそれぞれ「病気から回復する」「病気を治す」という意味で使われます。微妙に意味は違いますが、こういう意味が極めて近い単語というのも要注意です。
人 recover from 病気
医者や薬や治療法 cure 人 of 病気
というパターンです。
例題を作ってみると、
The patient was cured ( ) pneumonia.
1. from 2. by 3. of 4. through
こういう問題などは思わず from 選びたくなったりします。
「病気で死ぬ」「怪我で死ぬ」die ofとdie from
さらに、上記の問題をより難しくしている背景知識としては、
die of 病気
die from 怪我
という die の用法が of と from で使い分けられているからというのも無関係でないように思います。
「~から」out ofとform
さらに、of と from は、
out of 場所
from 場所
でどちらも「~から」(out of ~は「中から外へ」の意味)と訳すことができるので、なんとなく同じイメージで頭の中でとらえている場合が少なくないかもしれません。
英単語や英語表現はイメージ連鎖を使うと効果的に覚えられるのですが、そのイメージの連鎖を攪乱するようなものも存在するのです。