Eigojuku英語塾の個別指導法

鎌倉市で帰国子女対応の英語塾

2022年12月9日

帰国子女の英語力維持に本当に必要なもの

帰国子女が日本で育った子供達よりも英語力が高いことは疑いもない事実です。そして帰国子女の多くが英語力を維持するために何らかの努力をしていることでしょう。

ここでは個人で英語塾を起業した私が、塾開設から10年の間に指導してきた帰国子女の特徴についてまとめてみたいと思います。

帰国子女の強み

帰国子女の最大の強みは、幼い時期に英語を話す環境で育ったために英語の音声の聞き取り能力が自然と身についていること、そしてそれに比例する形で会話力や発音などもネイティブに近い自然なものとなっていることです。

実際に英検やTOEICの試験を帰国子女に受けさせると事前の準備が決して十分とは言えない状態でも、リスニングに関しては9割以上~ほぼ満点のスコアを取ることは珍しくありません。

帰国子女の弱み

上記に挙げた帰国子女の強みが明白なのに対して、一見すると気が付きにくい「帰国子女の弱み」があることがこれまでの指導ではっきりしています。

それは、ずばり「英文法」の知識がないことです。

これは、日本の高校生が受ける大学受験の文法問題などをやらせると顕著に分かります。答えを選ぶ根拠が文法的知識ではなく、これまで英語に触れてきた経験から感覚的に解答を選ぶ帰国子女が大半です。結果として、選択肢が極めて紛らわしいひっかけ問題や構文的に複雑な穴埋め問題などで、何を選んでいいのかが分からなくなります。

英検やTOEICでは判断できない

英検の最初の語彙問題は文法的知識はほとんど問われません。

また、TOEICのPart5は文法問題ですが、大学受験のような高度な知識が必要なわけでなく品詞の見分け程度の知識で正答を導ける問題がほとんどです。

結果的に帰国子女の「英文法の知識」があるのかどうかは、英検やTOEICの結果からは判断するのが難しくなっています。

年齢が進むにつれて差が縮まる帰国子女と一般的な日本人の生徒

年齢が低い層で帰国子女と平均的な日本で育った子供を比較すると、英語のあらゆる分野で圧倒的な差が見られます。これは多くの日本の子供達が英語の学習をしていないため当然のことです。

それが、中学・高校と年齢が上がるにつれて差が縮まっていくのです。但し、その差の縮まり方は一見すると分かりづらく、おそらく本人達も気が付かないところで縮まってきているのです。

年齢が上がっても帰国子女の「聴く力」と「話す力」は平均的な日本で育った生徒を圧倒しています。ところが「読む力」と「書く力」はものすごい勢いで追い上げられているのです。

高校生の後半にもなれば、「英文法」の知識では逆転現象が起きて、帰国子女よりも日本で育った英語の得意な高校生のほうが知識が豊富です。これは、帰国子女が帰国後も英語を経験的・感覚的に読むのに対して、日本で育った中高生は知識として積み上げてきているためです。

英語が「聴ける」「話せる」は将来のメリット

上記に挙げた帰国子女が平均的な日本で育った生徒に英語力で猛烈に追い上げられている事実がどうして一見分かりづらいかは、英語を「聴ける」「話せる」という能力が極めて実用的で目立つからに他なりません。

そして、英語が「聴ける」「話せる」ということは、そのまま英語のコミュニケーション力に直結します。将来、仕事でもっとも必要とされる英語力は文章が読めることよりも、コミュニケーションが取れることでしょう。

それでは、やはり帰国子女は英語に関しては安心しきっていいのでしょうか?

帰国子女に必要とされる英語の勉強

帰国子女をもつ保護者の方が日本に帰国後にお子さん達の英語力維持のためにネイティブの英会話などをさせることは一般的です。確かに英語に触れている時間を維持することは大切なので、これは続けて良い英語力維持の方法だと思います。

しかし、問題はもっと他のところにあります。

例えば、英検1級を何度受けても受からない帰国子女の子は英文法が分からないために高度な文章を正確に読むことができません。それは、そのまま英作文にも反映されていて、書く文章が稚拙であったり間違っていても気が付かないことがあります。

また、日本の大学を受験したい場合に、自信満々で英語の試験を受けても文法問題で壊滅的な点数をとって意気消沈してしまうケースもあります。

英文法の正確な知識は人生の要所要所で必要とされる大事な試験や正確な文章を書く場面で不可欠なものなのです。

帰国子女の英語力維持、より正確に言うなら帰国子女に抜けている英文法の知識を補うことこそ、帰国子女の英語力をより完成形に近づけるために必要なことなのです。

 

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