不定詞とはなんぞや

2014年5月25日 日曜日  カテゴリー: Eigojuku英語塾の指導法

こんにちは

 

昨日はたまたま不定詞についての授業が続きました。

下の写真は、授業時のホワイトボードの一部です。

英語が苦手、という人のなかには苦い思い出とともにこの「不定詞」の記憶がよみがえってくる人もいるかと思います。

 

lecture_infinitive

 

そもそも、この「不定詞」とはなんなのか、なんで「不定詞」と呼ぶのかは分かっているようで分かっていない人のほうが多いでしょう。

「不」は否定を、「定」はある一定のものを、「詞」は言葉を、それぞれ意味することはなんとなく想像ができても「不定詞」が意味するところのものが今一つ理解できないというのが英文法を学んできた日本人の多数派になるだろうと思います。

 

実は、この「不定詞」という名称は、主語の人称や動詞の時制によって動詞の形を定めることができないということからきています。どういうことか詳しく見ていきます。

 

例えば、次の二つの文で動詞の形を比べてください。

 

I play tennis every day.

He plays tennis every day.

 

上の文がplay であるのに対して、下の文がplays になっているのは、主語の人称が3人称単数で時制が現在であるために語尾に3単現の-s がつくからです。つまり動詞の形は人称と時制によって「ある一定の形」を取るように文法的に決まっているわけです。

 

さらに、これらを過去形に変えてみます。

 

I played tennis yesterday.

He played tennis yesterday.

 

今度はどちらもplayed という同じ形になりました。ここでは過去形は動詞の語尾に-ed を付けるという文法的ルールが働いています。つまり、動詞を「ある一定の形」に定める原因となるのはここでは時制だけだということです。

 

このように人称と時制が時には共に協力して、時には単独で動詞の形を決める因子として働いているのです。

それでは不定詞はどうか。

不定詞は形のうえでは常に「to+動詞の原形」の形をとります。これは人称にも時制にも影響をうけません。

 

例として、上の文に不定詞を入れてアレンジしてみます。

 

I try to play tennis every day.

He tries to play tennis every day.

 

I tried to play tennis yesterday.

He tried to play tennis yesterday.

 

いずれの場合も、to play は人称や時制の影響を受けていません。つまり、人称や時制によって「形が定まらず」ということが「不定詞」の名称の由来となるのです。

 

しかし、このネーミングちょっと紛らわしいと思いませんか?

 

どういうことかというと、視点を変えると「不定詞」は常に形が同じで一定なので、「定まらず」でなくて反対に「定まっている」とも解釈できるからです。

だから、「不定詞」の意味を英語学などの専門的な辞書を引いて調べた人だけが、「ああ、そういうことだったのか」と納得できるような、そんな紛らわしい文法用語のひとつが「不定詞」なのだと思います。

 

こうしたことから「不定詞」の意味を違った風に解釈している人もいます。例えば、不定詞は前置詞のtoの意味を前提とした用法で、前置詞のtoは「~へ」という方向性を示すものです。つまり不定詞はtoの次にくる動詞の方向へと向かう「未来志向」の意味を含意しています。

 

例えば、

 

He decided to play tennis next Sunday.

 

と言えば、次の日曜日にテニスをすることを決めているので、to play tennis は未来の行動を意味しています。

こうしたことから「不定詞」は未来の不確定なことを表すから「不定詞」という名称なのだという解釈で理解している人もいますが、これも「不定詞」という名称が紛らわしいから仕方ないことなのでしょう。

 

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