こんにちは
今回は発音の辞書のご紹介です。
この辞書を購入したのは何年も前なのですが、あまり活用することもなく本棚に飾られていました。最近、発音の指導も本格的に行うようになってから改めて引っ張り出してみるとなかなか面白いです。
なかでも興味を引くのは、単語によってはコーパスがついているところ。ひとつの単語に異なる発音が認められる場合にどれくらいの割合の人がどの発音をするのかが分かります。
例えば、suggest という単語ですが、私は「サジェスト」とずっと発音していたのですが、実は「サグジェスト」とsug-の最初のgを発音する人のほうが数が多く、約8割のアメリカ人はgを発音してるそうです(写真)。
他には short cut という単語で強勢をどちらに置くかでは、6割のイギリス人が前に置き、4割は後ろに置く。また、年齢別のデータも載っていて若者ほど前に強勢を置く人が多いようです。
ややもすればトリビア的な知識となりがちなので、あまり一般的なニーズはないでしょうが、発音に興味がある人や英語の指導者で発音にもこだわっている人ならば持っていても良い一冊かもしれません。
私が持っているのは第2版ですが、現在は第3版がCD付で販売されているようです。
J C Wells "Longman Pronunciation Dictionary" Pearson Education, 2008