ブログ

月別アーカイブ: 2012年11月

英語と日本語の違いについて

2012年11月30日 金曜日  カテゴリー: 英語学習のヒント

おはようございます。

 

みなさんはserendipityという単語を御存知でしょうか。

 

これは「幸せなことを偶然に見つける能力」といった意味で、はじめて聞くと「えっ、1単語でそんな複雑な意味なの」みたいな印象を持つ方も多いでしょう。私もその一人でした。

 

これに関して、私が改めて思ったことなのですが、英語という言語はいろいろなものを名詞化したがるというか、文を構成するときに名詞中心になっているなということです。それに対して、日本語は主語と述語という形で表記するほうが自然だということです。

 

これは上智大学名誉教授の安西徹雄先生もご著書で述べていることです。

 

例えば、

 

The news of his landslide victory in the election gave his supporters great pleasure.

 

という文を考えて見ます。

 

こうした文は文法書や参考書では時折、「名詞構文」という名で紹介されています。

 

この文章を律儀に英語で名詞になっている部分を日本語でも名詞で訳すとどうなるか。多くの中高生はそのように訳すわけですが、やってみます。

 

「選挙での彼の大勝利の知らせは彼の支持者たちにに大きな喜びを与えた。」

 

まー、これで意味は通ります。日本語としても間違っていないですし、仮に高校生がこのような訳をつくればマルがもらえます。

 

ところがです。

 

上記の内容を自分が普通に話している日本語で、はたしてこのように言うだろうかと自問してください。

 

少し違和感がないでしょうか。

 

まず、冒頭の主語「~の~の知らせ」という感じで、長い修飾語の後に「知らせ」をつけるということが、自然な日本語ではあまりないように思います。

 

さらに、この文は「無生物主語」になっています。

 

「無生物主語」とは、本来なら生きているものが主語にくるべき文章で無生物が使われていること。
この文の動詞はgive「与える」なので、本来は人間などの、なんらかの動作をするものが主語にくるはずですが、ここではnews「知らせ」が主語にきています。

 

で、改めて文章を大きな視点で見てみると、

 

「~知らせは~与えた。」

 

と主語が「知らせ(は)」、述語が「与えた」になっていることに気付きます。

 

「~の知らせは~を与えた。」と、普段、日本語で言いますか?

 

人それぞれ話し方のクセや仕事上適切な言い回しなどもあるので、ないということはないかもしれませんが、少なくとも日常会話で一般的ではないと思います。

 

つまり、この英文を自然な日本語に訳そうとした場合、英語の構造に捕らわれてしまってはダメなんです。英語の名詞を日本語でも名詞にしようとこだわる必要はないのです。

 

例えば、

 

「彼が選挙で大きな勝利をおさめたことを聞いて、支持者たちは大変喜んだ。」

 

と訳せば、自然な日本語に近づくでしょう。

 

ここではnewsを「知らせ」と名詞で訳す代わりに「を聞いて」と意訳しています。英文では長い主部を作っていたThe news of his landslide victory in the electionを無理に日本語で名詞化せず、「彼が~を聞いて」と主語と述語の関係に置き換えているのです。

 

さらに、英文の主語であった名詞の構造を日本語訳では壊したわけなので、当然、次の動詞gaveの訳を変えなければいけません。主語と動詞は常にセットだからです。日本語訳ではgaveを「与えた」とは訳さず。ただ「支持者たちは喜んだ」とここでも「~は~した」という主語と述語の関係に置き換えています。

 

名詞構文で長い主語がきた場合は、主語―述語の関係で訳すと良いというテクニックは、良心的な参考書ならば時折見かける記述ですが、はたしてそれを理解しマスターしている高校生がどれだけいるかは、はなはだ疑問です。

 

以上、長くなってしまいましたが、ポイントは英語は名詞を中心に文構成をしたがるのに対して、日本語は主語と述語の関係で文章化したがる。だから、英語で名詞が使われているからといって、それを無理に日本語訳でも名詞にすることはない、ということになります。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
tel. 0467-38-5402    fax. 0467-38-5403
インターネットで問合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



中高生の間違え易いポイント⑤

2012年11月29日 木曜日  カテゴリー: 中高校生が間違え易いポイント

今日のポイントは疑問詞です。

 

以前も疑問詞には触れていますが、今日はまた違った側面から見ていきます。

 

疑問詞の説明に入る前に、比較するために関係詞について整理します。

 

関係詞には「関係代名詞」と「関係副詞」がありました。文法書や参考書にも必ずこの二種類が別々の項目で解説されています。

 

ところが疑問詞に関しては、ほぼ全ての参考書で、ただ「疑問詞」として表記されているのです。
これがどうしてか良く分かりません。

 

実は疑問詞も関係詞と同じように「疑問代名詞」と「疑問副詞」に分かれます。

 

ここが今日のポイントになります。

 

疑問代名詞は、

 

what
who
which

 

です。

 

疑問副詞は、

 

when
where
why
how

 

となります。

 

ここでもう一点確認しておきたいことは名詞や代名詞の役割です。

 

名詞や代名詞は文中で「主語」「目的語」「補語」になれるのです。

 

つまり、「疑問代名詞」であるwhat、who、 whichもそうした役割を担えるということになります。

 

それに対して副詞は「主語」「目的語」「補語」などにはなれませんので、そこに違いがでてきます。

 

するとどういうことが起きるかと言えば、

 

What is in the box? 「箱の中になにがあるのですか」
Who broke the vase? 「誰が花瓶を壊したのですか」
Which is yours? 「どちらがあなたのですか」

 

は全て疑問文ですが、主語と動詞の間で反転が起きていません。
なぜか、疑問詞が主語だからです。

 

しかし、疑問副詞を使って疑問文を作ると

 

When did you receive the box? 「いつその箱を受け取ったのですか」
Where is she? 「彼女はどこですか」
Why do you want to buy the vase? 「どうしてその花瓶を買いたいのですか」
How is he? 「彼の調子はどうですか」

 

となり、疑問詞は文頭に来るものの主語の前にdo/does/did/be動詞が来て、主語と動詞(助動詞)が反転するのです。

 

感覚的に英語を覚えても、これらの使い分けを習得することは可能です。
ただ外国語として英語を習う日本人は、理論的根拠を知っていたほうが感覚の支えになるのです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
tel. 0467-38-5402    fax. 0467-38-5403
インターネットで問合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



Facebookページのご紹介

2012年11月28日 水曜日  カテゴリー: 新着情報

最近Facebookにもページを開設しました。
こちらでは英語学習のためのオススメ本などを紹介しています。

 

よろしければ、当ホームページとあわせてご覧ください。

 

http://www.facebook.com/EigojukuNet

 

がURLです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
tel. 0467-38-5402   fax. 0467-38-5403
インターネットで問合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



紛らわしい単語ほど覚える価値がある②

 カテゴリー: 単語の覚え方

今日は昨日の続きで紛らわしい単語です。

 

reminder
remainder

 

reminderは「何かを思い出させてくれるもの」の意味。動詞のremindも重要語ですね。業務上のe-mailで、締め切りが近づくと「いついつまでが締め切りですよ」といった内容のreminderメールが飛んでくるので社会人の方は仕事で目にしたことがあるかもしれません。

 

remainderは「残り物」の意味。remain「~のままだ」という動詞を知っている人は多くてもremainderを知らない人は結構多いです。実は、この単語はTOEICなどに良く出ます。例えば、the remainder of the weekで「その週の残り」のようにして使います。

 

ところで、下の写真のマグは以前ギャラリーで勤務していた時に同僚がイギリスのテイト・ギャラリーで買ってきてくれたものです。色やデザインが気に入って今も大切に使っています。

 

私にとってこのマグは、当時のことを思い出させてくれる大切なreminderと言えます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
tel. 0467-38-5402    fax. 0467-38-5403
インターネットで問合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



紛らわしい単語ほど覚える価値がある

2012年11月27日 火曜日  カテゴリー: 単語の覚え方

おはようございます。

 

今日は昨日とは打って変わって気持ちよいお天気ですね。

 

今日は単語の話しです。

 

会話などで使ってみた単語が、後から考えると自分が思っていたのと違う意味だった、という経験をしたことがある方は多いと思います。

 

どうしてこういうことが起こるのかというと、単なる勘違いということもあるのですが、多くの場合は自分がうっかり使ってしまった単語と、本来使われるべき単語に何らかの類似性があることが多い気がします。

 

例えばTOEICなどでは会社の名前が良く出ますが、紛らわしいのが

 

security company 「警備会社」
securities company 「証券会社」

 

とか

 

pharmacy 「薬局」
pharmaceuticals 「製薬会社」

 

などあります。

 

単語レベルでも、

 

boost 「押し上げる」
boast 「自慢する」

 

など紛らわしいです。

 

本当に英語を習いたてならば

 

beer「ビール」
bear「クマ」

 

を間違えることもあるでしょう。

 

要するにこの手の音や形の類似性を原因とした間違いは、どのレベルの英語学習者にも起こりえることなのです。

 

どうすれば間違えないようになるか、その最善の方法は、一度間違えることです。

 

そして、その時にどうして自分が間違えたのかその原因を自分で探してみる。きっと、あの単語と勘違いしていたんだ、という発見があるでしょう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
tel. 0467-38-5402   fax. 0467-38-5403
インターネットで問合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



中高生が間違え易いポイント④

2012年11月26日 月曜日  カテゴリー: 中高校生が間違え易いポイント

中高生が間違え易いポイントの④です。

 

今回は代名詞のitとoneの使い分けについて。

 

多くの中高生にとってitは「それ」、oneは「ひとつ」という意味で頭にインプットされているかと思いますが、基本的な理解はそれで間違っていません。

 

ただ実際に教えていると、それを文章のなかでちゃんと考えて使い分けられているかが実に曖昧なことが多いのです。

 

この違いを「ジャイアン」と「のび太」に登場してもらい説明します。

 

ジャイアン:「おお、のび太、いい時計もってるじゃないか。それ、よこせ!」

 

これを英文にすると

 

Nobita, you have a nice watch! Give it to me.

 

となりitが使われます。ジャイアンはまさにのび太がもっている時計が欲しいのです。

 

次に

 

のび太:「ねえ、ママ、スネオが新しい腕時計もっていたんだよ。僕にもひとつ買って~」

 

というセリフを英文にすると

 

Mom, Suneo has a new watch! Please buy me one, please.

 

みたいに文中ではoneが使われます。これはのび太はスネオが持っていた腕時計そのものが欲しいのではなく、スネオが持っていたような新しい腕時計が欲しいからです。

 

ズバリ、itとoneの使い分けは、それが指し示しているものが「特定のもの」かどうかで決まるのです。

 

itならば、前に出た名詞そのものを、oneなら前に出た名詞が意味する同種のものを指すことになります。

 

これをしっかり文中で判断して使い分ければ大丈夫です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
tel. 0467-38-5402    fax. 0467-38-5403
インターネットで問合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



cozy / cosy な空間

2012年11月25日 日曜日  カテゴリー: 英語学習のヒント

こんにちは。

 

今日は仕事前にEigojuku英語塾が入っているビルの下にあるumi cafeさんでコーヒーを頂きました。
いつきてもくつろげるおススメのカフェです。

 

私の最近のコーヒーの飲み方はブラックで飲み始めて、途中でミルクを入れるというパターンが多いです。

 

ところで居心地のよいくつろげる空間を表すのに英語でcozyという形容詞を使います。

このcozyにはちょっとした思い出があって、地元で2人の外国人の友達と遊びにいったときのこと。

 

寒い冬場に訪れたお店が実に居心地よく、1人が”This place is cozy.”のようなことを言ったのです。私が”The spelling is c.o.z.y?”のように聞くと、その友人は大きくうなずいて見せました。

 

すると、すかさず隣にいたもう一人の友人が”c.o.S.y!”と言ったのです。

 

二人とも英会話の先生でした。

 

どういうことかというと、最初の友人はアメリカのボストン出身で、次に発言した友人はイギリスのスコットランド出身でした。

 

どうもアメリカ英語ではcozyと綴るのをイギリス英語ではcosyと綴るのが普通みたいです。

 

こういうことはよくあります。例えば米ではcolorが英ではcolour、米ではtheaterが英ではtheatreです。これら二つの例ではイギリス英語ではフランス語の綴りの影響が色濃く残っているということだと思います。

 

cozyとcosyが何に由来した違いなのか詳しく知りませんが、発音は全く同じなのでそれほど気にすることはありません。

 

Eigojuku英語塾も生徒さんたちにとってcozyな場所であることを目指します。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Eigojuku英語塾
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-16-1 若宮大路ビル202
tel. 0467-38-5402   fax. 0467-38-5403
インターネットで問合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



塾長プロフィール
クリニック開業支援

阿部 毅
1972年生まれ。英検1級TOEIC985点(自己ベスト) TOEIC SWスコア S180点 W200点。早稲田大学文学部卒、東京藝術大学大学院にて博士号取得。 予備校や学習塾での英語講師やギャラリーでの国際業務を経験。その他、大手企業の英語研修の教材作成などの仕事にも携わる。

▲このページのトップへ